『MIX』は、あだち充が描く青春野球漫画で、『タッチ』の約30年後の明青学園を舞台にしています。主人公は立花兄弟・走一郎と投馬。血の繋がらない兄弟ながら、互いに信頼し合い、明青野球部で甲子園を目指します。走一郎はキャッチャー、投馬はピッチャーとして活躍。『タッチ』の南や上杉兄弟の面影も随所に感じられ、懐かしさと新しさが融合した作品です。
あだち作品らしい、淡々とした日常描写と、時折訪れる切なさ、笑い、そして野球への情熱が絶妙に織り交ぜられています。恋愛模様もじんわりと進行し、兄弟の絆や家族の在り方も丁寧に描かれています。静かな熱さが心に残る、あだち充らしい“今”の青春譚です。【ebookjapan】MIX ![]()
『MIX』(あだち充)の詳細レビュー
『MIX』は、あだち充が描く青春野球漫画で、『タッチ』の約30年後の明青学園を舞台にした物語です。血の繋がらない兄弟・立花投馬と走一郎が、低迷する野球部を再び甲子園へ導こうと奮闘します。あだち作品らしい淡々とした日常描写、恋愛模様、家族の絆が丁寧に描かれ、過去作の要素を巧みに“ミックス”した構成が魅力。『タッチ』の面影を感じさせつつ、現代の感性で描かれる新たな青春譚は、懐かしさと新鮮さを併せ持ち、世代を超えて心に響きます。野球だけでなく、家族や人間関係の機微を描くことで、物語に深みが加わっています。【ebookjapan】MIX ![]()
あらすじ:「MIX」
舞台は『タッチ』でおなじみの明青学園。甲子園優勝から26年、野球部はすっかり低迷していた。そんな中、同じ誕生日に生まれた血の繋がらない兄弟・立花投馬と走一郎が入部。投馬は投手、走一郎は捕手としてバッテリーを組み、甲子園を目指す。彼らは両親の再婚によって兄弟となり、妹・音美と共に暮らしている。
野球部では、OBの息子・二階堂がエースとして起用されていたが、実力不足に不満を抱く投馬たちは、彼の病気を知り、複雑な思いを抱える。やがて彼らは明青の再建に挑み、仲間と共に絆を深めながら成長していく。『タッチ』のキャラクターは回想で登場し、過去と現在が交錯する中、兄弟の絆と青春の熱が静かに燃え上がる。
作者紹介
あだち充(1951年2月9日生まれ、群馬県出身)は、日本を代表する漫画家の一人。1970年『消えた爆音』でデビューし、『タッチ』『みゆき』『H2』『クロスゲーム』など数々のヒット作を生み出す。作品の多くは野球を題材にしながら、恋愛や家族、日常の機微を繊細に描くスタイルで知られる。登場人物の顔が似ていることを自ら「劇団あだち」と称し、スターシステム的に活用。
2008年には単行本累計2億冊を突破。『MIX』では過去作の要素を“ミックス”しながら、現代の感性で新たな青春像を描いている。あだち作品の魅力は、静かな情熱とユーモア、そして余白の美学にある。
登場人物
・立花投馬:主人公。右投げ左打ちの投手。冷静でクールだが情に厚い。
・立花走一郎:投馬の義兄。正捕手で強打者。明るく社交的。
・立花音美:二人の妹。明青中等部の1年生。兄たちを見守る存在。
・二階堂大輔:野球部のエース。病を抱えながらも懸命にプレー。
・西村勇:野球部の仲間。投馬たちと共にチームを支える。
作品詳細
・シリーズ名:MIX
・作者:あだち充
・出版社:小学館
・ジャンル:青春、野球、恋愛、日常
・巻数:既刊23巻(2025年2月現在)
・連載開始:2012年6月号~連載中
・アニメ化:2019年より放送開始
『MIX』読みどころ
『MIX』の最大の魅力は、あだち充が長年培ってきた“青春の描き方”が、現代の空気感と融合している点にあります。野球漫画でありながら、試合の熱さよりも日常の静けさ、兄弟の絆、家族の再構築、そして恋愛の微妙な距離感が丁寧に描かれています。
投馬と走一郎の関係性は、血の繋がりを超えた信頼と葛藤があり、彼らの成長が物語の軸となります。『タッチ』の舞台を再び描くことで、過去作のファンには懐かしさを、新規読者には新鮮さを提供。
あだち作品らしい“間”の使い方、セリフの少なさが逆に感情を引き立て、読者の想像力を刺激します。また、音美の存在が兄たちの関係を柔らかく包み込み、家族の温もりを感じさせる。野球部再建という王道の筋書きに、あだち流の静かなドラマが重なることで、深い余韻を残す作品となっています。
感想レビュー(MIX)
『MIX』を読んで感じるのは、あだち充の“変わらない良さ”と“変わった感性”の絶妙なバランスです。『タッチ』の続編ではないとされながらも、明青学園という舞台、回想に登場する達也と南、そして似た顔のキャラクターたちが、読者の記憶を心地よく刺激します。
投馬と走一郎の兄弟関係は、単なるバッテリー以上の深みがあり、互いに補い合う姿が印象的。野球部の低迷、エースの病、家族の再構築など、テーマは重くなりがちですが、あだち作品特有の軽やかなテンポとユーモアがそれを和らげます。
恋愛要素も控えめながら確かな存在感があり、音美の視点が物語に柔らかさを加えています。静かに進む物語の中に、確かな熱と感情が宿っており、読み終えた後にじんわりと心に残る作品です。
総評まとめ:「MIX」
『MIX』は、あだち充が描く“今の青春”を体現した作品です。『タッチ』の舞台を再び描くという挑戦に、過去作の要素を巧みに織り交ぜながらも、独立した物語として成立させています。投馬と走一郎という義兄弟の関係性は、血縁を超えた絆と葛藤を描き、家族の在り方に新たな視点を与えます。
野球部再建という王道の筋書きに、あだち作品らしい日常描写と恋愛模様が加わり、静かながらも熱いドラマが展開。読者は、試合の勝敗以上に登場人物たちの心の動きに引き込まれます。
また、過去作のファンには懐かしさを、新規読者には新鮮さを提供する構成も秀逸。あだち充の“変わらない良さ”と“変化する感性”が融合した『MIX』は、青春漫画の新たなスタンダードとして、多くの読者の心に残る作品です。
【PayPay還元、70%OFFクーポンあり】