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『魔入りました!入間くん』あらすじ、レビュー 漫画/魔界の名門校「バビルス」に通うことになる学園ファンタジー。

 

魔入りました!入間くん』(西修)は、両親に悪魔へ売られてしまった心優しい少年・鈴木入間が、魔界の名門校「バビルス」に通うことになる学園ファンタジーです。

入間は孫のいない大悪魔サリバンに溺愛され、悪魔社会に戸惑いながらも、個性豊かな仲間たちと絆を深めていきます。使い魔召喚、位階昇級試験、悪周期など、魔界ならではのイベントを通じて成長する入間の姿は、笑いと感動を呼びます。友情、努力、ちょっぴり反抗期も交えた、魔界版青春物語です。

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魔入りました!入間くん(西修)の詳細レビュー

 

 

『魔入りました!入間くん』あらすじ

 

人間界に住む心優しい少年・鈴木入間は、鬼畜な両親により悪魔に売られてしまう。買い取ったのは魔界の大悪魔・サリバン。彼は入間に危害を加えるどころか、孫として溺愛し、魔界の名門校「バビルス」に入学させる。

人間であることを隠しながら、入間は個性豊かな悪魔たちと友情を育み、数々の試練を乗り越えていく。使い魔召喚、位階昇級試験、悪周期など、魔界ならではのイベントを通じて、入間は成長し、やがて魔界の中心人物へと変貌していく。

 

【DMM】魔入りました!入間くん 1

魔入りました!入間くん 1
 

作者紹介

 

西修(にし おさむ)は愛知県出身の漫画家。『魔入りました!入間くん』が初の連載作品であり、2017年より『週刊少年チャンピオン』にて連載開始。

ギャグとファンタジーを融合させた作風が特徴で、読者の心を掴むテンポの良さとキャラクター造形に定評がある。アニメ化や舞台化などメディア展開も多く、現在では秋田書店を代表する作家の一人となっている。

 

登場人物一覧

 

鈴木入間(イルマ):本作の主人公。人間であることを隠しながら魔界で生活する。極度のお人好しで、頼まれると断れない性格。

サリバン:入間を買い取った大悪魔。バビルスの理事長であり、入間を孫として溺愛する。

オペラ:サリバンの執事であり、入間の世話係。冷静沈着で有能。

アスモデウス・アリス:入間の初めての友人。貴族出身で魔術の腕も一流。入間に忠誠を誓う。

ウァラク・クララ:入間の友人。奇抜な言動と無限のエネルギーを持つ少女。

アザゼルアメリ:生徒会長。厳格で真面目だが、少女漫画好きというギャップを持つ。

ナベリウス・カルエゴ:入間の担任教師。厳しいが生徒思い。入間の使い魔でもある。

アリクレッド(アリさん):入間の指輪に宿る精霊。魔力を補助する相棒的存在。

 

作品詳細

 

  • ジャンル:学園ファンタジー・ギャグコメディ

  • 掲載誌:週刊少年チャンピオン秋田書店

  • 連載開始:2017年14号(3月2日)

  • 巻数:既刊44巻(2025年8月現在)

  • アニメ化:NHK Eテレにて第1〜3期放送済、第4期制作決定

  • スピンオフ:『if Episode of 魔フィア』『カルエゴ外伝』など

 

作品の特徴と読みどころ

 

① 魔界の学園生活というユニークな舞台設定

人間が悪魔社会で生きるという逆転構造が新鮮。魔界の文化や制度が丁寧に描かれ、読者は異世界に自然と引き込まれる。

② キャラクターの魅力と関係性の深まり

入間を中心に、友情・信頼・葛藤が描かれる。アスモデウスやクララとの「入間軍」、アメリとの関係性など、感情の機微が丁寧。

③ ギャグとシリアスの絶妙なバランス

笑える日常と、位階昇級試験や悪周期などのシリアス展開が交互に訪れ、読者を飽きさせない。特に「悪周期」では入間の内面が深く掘り下げられる。

④ 成長物語としての完成度

最初は目立ちたくないと願っていた入間が、仲間との絆や試練を通じて自らの意志を持ち、魔界での居場所を築いていく過程が感動的。

⑤ 豊富なスピンオフとメディア展開

本編以外にも、カルエゴ外伝やifシリーズ、舞台化など多角的に展開。世界観の広がりとファン層の厚さを物語っている。

 

『魔入りました!入間くん』感想・レビュー

 

魔入りました!入間くん』は、読者の年齢層を問わず楽しめる作品だ。ギャグのテンポが良く、キャラクターの掛け合いに笑いが絶えない。一方で、入間の成長や仲間との絆には深い感動があり、特に「収穫祭編」や「音楽祭編」では涙を誘う展開も。

悪魔という非日常的な存在を通じて、人間の本質や社会性を描いている点も秀逸。読者は入間の視点を通じて「異なる世界でどう生きるか」という問いに向き合うことになる。

また、アニメ版の完成度も高く、声優陣の演技や音楽の演出が原作の魅力をさらに引き出している。特にカルエゴ先生のツンデレぶりや、アメリのギャップ描写はアニメでこそ際立つ。

 

総評(まとめ)

 

魔入りました!入間くん』は、ギャグとファンタジー、青春と成長、異文化理解と人間性の探求が見事に融合した作品である。西修の描く魔界は、奇抜でありながらもどこか温かく、読者に「居場所とは何か」「仲間とは何か」を問いかけてくる。入間の成長は、読者自身の人生にも重なる部分が多く、読み進めるほどに共感と感動が深まる。

魔界という舞台で繰り広げられる人間ドラマは、笑いと涙、驚きと癒しを与えてくれる。少年漫画の王道を踏襲しながらも、独自の世界観とキャラクター造形で新たな地平を切り開いた本作は、まさに「魔界版青春群像劇」の傑作といえるだろう。

 

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