『おしえて執事くん』は、眞生みちによる主従ラブコメ漫画です。作者は第1回オトナ女性漫画大賞準大賞受賞者です。お嬢様・綺香は、幼い頃から執事の花柳に片想い中。何度もアプローチするも、クールな花柳にはまったく響かず…。そんな綺香の一途な想いと、花柳との距離感が絶妙に描かれる、甘くて切ない主従ラブコメディ。2025年9月にKCデザートより第1巻が刊行され、雑誌『デザート』2025年6〜8月号に掲載されました。電子版も配信中です。
『おしえて執事くん』は、片想いお嬢様とクール執事の主従ラブコメディ。甘さと切なさが交錯する、眞生みちの新境地。
綺香は鳳堂財閥の一人娘。何人もの執事を辞めさせてきた彼女が、唯一心を許すのが4歳年上の執事・花柳善一郎。彼に一途な想いを寄せるも、花柳は冷静に距離を保ち続ける。綺香の直球すぎる愛情表現と、花柳のスマートな対応が絶妙で、笑いと胸キュンが交互に訪れる展開が魅力。絵柄は繊細で可愛らしく、キャラクターの表情や仕草に心が動かされる。主従関係の枠を超えた感情の揺れが丁寧に描かれ、読後にはじんわりとした余韻が残る。
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あらすじ・ストーリー
鳳堂綺香(ほうどう・あやか)は、名家の一人娘。幼い頃から執事の花柳善一郎(かりゅう・ぜんいちろう)に仕えてもらっており、彼に恋心を抱いている。だが、綺香の想いはなかなか届かず、花柳は常に冷静沈着で、主従の一線を越えようとはしない。
綺香は大胆なアプローチを繰り返すが、花柳はあくまで「執事」としての立場を守り続ける。そんな二人の関係は、時にすれ違い、時に心が近づく。綺香のまっすぐな想いと、花柳の不器用な優しさが交錯する中で、少しずつ変化していく距離感が丁寧に描かれていく。甘く切ない主従ラブコメディが、読者の心をじんわりと温める。
作者紹介
眞生みちは、繊細な心理描写と柔らかな絵柄で注目を集める漫画家。第1回オトナ女性漫画大賞にて準大賞を受賞し、その実力が広く認知されるようになった。日常の中にあるささやかな感情の揺れや、恋愛のもどかしさを丁寧に描く作風が特徴で、特に女性読者からの支持が厚い。
『おしえて執事くん』では、主従という一見古風な関係性を現代的な感性で再構築し、読者に新たなときめきを届けている。キャラクターの表情や仕草に宿る感情の機微を巧みに表現し、静かながらも深い余韻を残す作品を生み出している。
登場人物(キャラクター)
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鳳堂綺香(ほうどう・あやか) 鳳堂財閥の令嬢。明るく素直で、恋に一直線な性格。花柳に長年片想い中。
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花柳善一郎(かりゅう・ぜんいちろう) 綺香の専属執事。冷静沈着で完璧な仕事ぶりだが、感情を表に出さない。
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鳳堂家の関係者たち 綺香の家族や使用人たち。二人の関係を温かく見守る存在。
感想レビュー(おしえて執事くん)
綺香のまっすぐな想いに、何度も胸を打たれた。恋に不器用で、でも一生懸命な彼女の姿は、誰しもがかつて抱いた「好きな人に振り向いてほしい」という気持ちを思い出させてくれる。一方で、花柳の冷静さの裏にある優しさや葛藤も丁寧に描かれており、彼の不器用な愛情表現に気づいた瞬間、思わず涙がこぼれそうになった。
主従という立場に縛られながらも、少しずつ心を通わせていく二人の姿は、じれったくも愛おしい。読者としては「早く気持ちが通じ合ってほしい」と願わずにいられないが、その過程こそがこの作品の醍醐味。
恋愛の甘さだけでなく、切なさや葛藤も描かれており、共感とときめきが交互に押し寄せてくる。静かに心を揺さぶる、優しいラブストーリーだ。
反響と評価
『おしえて執事くん』は、連載開始直後からSNSを中心に話題となり、「綺香ちゃんが健気すぎて泣ける」「花柳さんの無表情の裏にある優しさが尊い」といった声が多数寄せられている。
特に女性読者からの支持が厚く、「こんな執事に仕えてほしい」「主従ものだけど、現代的で共感できる」といった感想が目立つ。絵柄の美しさや、キャラクターの表情の豊かさも高く評価されており、感情の機微を丁寧に描く眞生みちの作風が存分に発揮されている。
電子書籍での配信も好調で、ランキング上位にランクインするなど、注目度の高さがうかがえる。今後の展開に期待が高まる中、読者の心に静かに寄り添う作品として、長く愛されていくことだろう。
作品詳細
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シリーズ名:おしえて執事くん
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作者:眞生みち
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出版社:講談社
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掲載誌:デザート(講談社)
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ジャンル:主従ラブコメディ、少女漫画
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巻数:既刊1巻(2025年9月時点)
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連載期間:2025年6月号〜8月号(デザート)
総評まとめ:「おしえて執事くん」
『おしえて執事くん』は、主従という関係性の中で育まれる一途な恋を、丁寧かつ繊細に描いたラブストーリーだ。綺香のまっすぐな想いと、花柳の不器用な優しさが交錯する様子は、読者の心をじんわりと温めてくれる。派手な展開はないが、だからこそ日常の中にある感情の揺れや、恋の切なさがリアルに響く。
眞生みちらしい柔らかな絵柄と、感情の機微を捉えた描写が光り、読後には優しい余韻が残る。恋愛に臆病だったり、過去に傷ついた経験がある読者ほど、綺香の健気さや花柳の優しさに共感できるだろう。
静かに、でも確かに心を動かすこの作品は、今後の展開にも大きな期待が寄せられる。優しさとときめきに包まれた、珠玉の主従ラブコメディである。
関連作品
■『お嬢様、大人のキスのお時間です。』(華夜)
お嬢様学校に通う寧々は、専属執事・佐久間に密かに恋心を抱いている。
■『蒼竜の側用人』(千歳四季)
竜神の血を引く若き王と、彼に仕える少女・ルクルの物語。
■『茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~』(高瀬わか・石田リンネ)
